XCR-1: eXperimental Camera for all Runners version 1.
一般的なコンデジはレンズの繰り出しがあって防滴構造にしづらいのだろう。屈曲光学系にすれば防水にできるが、画質の向上が望めない。綺麗な写真を撮りたいランナーにとっては選択肢がない状態だ。
ではこれらの問題を解決するデジカメとはどのようなものだろうか? 私的には次のような要件が重要だ。
- 大きめのセンサー。2/3型以上。できれば最近トレンドの1インチ。せっかくランニング中に撮るのだから綺麗に写したい。また早朝や夜など暗いときにもランニングはする。1/1.7型以下なら高画質スマホで良い、で話が終わるし。
- 軽量。人にもよるが300g以下くらいか。水のペットボトルが500〜600gくらいだろうから、まだまだ行けるという人もいるだろうが、まあ一般的な目安として。
- 小型。手のひらに違和感なく収まるサイズと形状。ウェストポーチに突っ込む手もあり、その場合はこの制約は緩和される。しかしランニングでできるだけ立ち止まらず心拍を下げない、あるいは走っていて出会った瞬間のシーンに対応するためには、手持ちに越したことはない。
- 防滴。ランニングで汗をかく、突然の雨、汚れたら水洗いしたい(特にトレイルランニング)、など、この要求は大きい。ただし防水である必要はない。トライアスロンをやらない限り。
- ズーム。単焦点でがんばるという意見もなくはないが、池の向こうとか遠くの山の一部とか、自分の足で寄れないシーンはたくさんある。それらをやせ我慢したくない。
- マクロ。花とか昆虫とか、走っていて気づく美しさもある。ただしこれは個人的な好みによるかも。
- 大画面液晶。その場で見直すことは大して重要ではない。小型化を優先したい。どうしても出先で見たいなら、今はやりのWiFi経由でスマホで見る手があるではないか。
- 大容量バッテリー。同じく小型化優先で。
- 耐衝撃性。できるなら欲しいが、日常のランニングなら目をつぶっても。でも何年かに一度は落とすからなあ。どうするか...。
さてさてどうするか?
ここで大画面液晶がいらないことに着目しよう。これがなければ本体が少しは小型化するだろう。これを極限まで推し進めて液晶をなくしてみよう。本体が小さくなるぞ。でも、あれ? 何も見えない。写真が撮れないじゃん!それでは困る。小さくていいから被写体が見えないと。そうだEVFだ!。
ここまでくると、伸縮するレンズの後ろにEVFという基本構造が見えてくる。これはどこかで見たような形だな。そう、望遠鏡だ!棒状だから手のひらで握るのも簡単。これだこれだ。棒状なら伸縮するレンズ部分をインナー化して防滴にしても、手のひらに収まる(全体がすっぽりとではなくバトンのように、ね)。ズームは当然ダイレクト感溢れる手動。軽量化にも貢献する。ズームの伸縮方向にスペースが取れるから、レンズではなくセンサー基板側を移動するメカニズムでもいい。それからそれから...
こうしてランナー向けには望遠鏡型デジカメがベストという結論に至るのだった。
メーカーの皆さん、アクションカメラの次はこんなのはどうでしょうか? 簡単にやるならSONY QX100を円柱状ケースに入れて防滴にし、後ろにバッテリーとEVFをつければできそうですよ(防滴ズームがちょっと難かな)。EVFはFUJIFILM製がいいな。でもこんな形のデジカメでは数が出ないでしょうね。いや、もしかするとコンパクトな鳥撮影向けにどうかな? いやいや、アクションカムの数年後はセンサーを大きくして静止画も重視すればこれに近くなりますね。ランナーはそのおこぼれに預かるということで。
で、見た目はこうなる。うーん、黒い懐中電灯にしか見えない...。高価そうに見えないから防犯上も良しとするか...。
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