2013/09/07

霧の朝

[GXR + GR LENS A12 28mm F2.5]

高台から田んぼが広がる風景を見ていたら、雲が遠くの山を乗り越えて来て、見る見るうちに辺り一帯を覆ってしまいました。で、本当はこの写真はオレンジ色。RAWで撮ってみたら自在に露出や色合いを変えられたので、事実とは反対に青っぽくしてみました。写真の調整にはまり出すと切りがないので危険ですね。ここ一発には良いのでしょうけど。



RAWからJPEGに変換するいわゆる「現像」。これだけ調整ができるということは、通常のJPEGの各色8ビットでは、オリジナルRAWデータの各色12ビットをまったく表現できていないと言うこと。JPEG2000やJPEG XRが広くサポートされれば、より階調表現に優れた写真が見られることになりますが、そうすると「現像」と称する作業が消え去ります(今でもJPEGの画質や色合いを調整することを現像とは呼ばない)。写真好きの趣味を残す意味からは、JPEGが広く使われている現状が幸せなのかもしれません。

趣味と階調表現を両立させるとすれば、RAWは14〜16ビット、出力は10〜12ビット、4ビットの遊びがある、というあたりでしょうか。人間の目の限界が10bit程度、医療用のレントゲン写真が12ビット程度であることを考えても、それ以上の出力は不要でしょう。HDMIやLCDなどの出力側は既に10ビット化が進んでいるので、後は静止画流通フォーマットにJPEG以外の何かが出てくれば良いだけですが、JPEGの8ビットという仕様が経済性含め良いところを突いていて、それ以上の強いニーズがないのでしょうね。まあ写真は階調表現だけではありませんし。

ニーズと言えばスマホに押されているデジカメメーカーが「オーディオのハイレゾ化」にならって「写真のハイレゾ化」を仕掛けたりして。レンズ/撮像素子の高級化が生かせますしね。

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