2013/08/29

GRが発売された今 GXR A12 28mmを買う

5月に発売されたGRを見て、久しぶりにカメラ購入意欲が刺激されました。コンパクトで写りが良いカメラが私の理想形。手持ちのGR Digitalが古くなってきたこともあり、どうしようかなとチラホラ考え始めます。インターネットのデジカメ記事を流し読みしていると、GR以外にも魅力的なカメラがいくつか目につきます。うーん目移りしますね。


RICOH GR
いつかはGR。心に決めました。でも今はその時ではない。(高いとも言う)


SONY RX100M2
最初に目移りしたのはSONY RX100M2。高性能ズームレンズと1インチセンサーで画質が良く、チルトモニターやWiFiまで付いている、まさに最新コンパクトデジカメの理想形と思える出来映えです。しかし値段が高い。約6.5万円。それに、APS-Cデジカメに比べると、ぼけについてはどうしても一歩譲りますし、センサーサイズからくる基本的な能力ではやっぱりAPS-Cの方が優位でしょう。最新センサーですから数年前のものよりもノイズは減っているでしょうけど。というわけで、残念ながらパス。コンパクト・軽量で画質と利便性の両立を求めれば現在ベストなので、安かったら買っていたかも知れません。

RICOH GR Digital IV
一瞬、GR Digital IVという選択肢も頭をよぎりました。しかしワンランク上の実力を持つGRが出てしまった今、買っても本当には満足できず、結局そっちが欲しくなるに決まっています。手持ちのGR Digitalも健在ですしね。

Nikon1 J1/J2
1インチセンサーでRX100M2よりも価格が大幅に安いNikon1 J1/J2にもついフラフラ。Amazon専用モデル(1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6付属)が2万円前後で気持ちを揺さぶります。でもでも、やっぱり後でAPS-Cに目が行きそうです。画質が飛び切りいいという話も聞きませんし、ここは値段に釣られずじっと我慢だ〜。

ちょっと冷静に考えてみる(ふり)
振り返って、私の希望は日常のシーンをできるだけ綺麗に撮りたいというシンプルなもの。ズームはなくても特に困らず28mmがあれば十分です(50mmよりも広角が欲しい)。また動くものや極端に暗いシーンを撮ることもそれほどないし、望遠で遠くのものを撮ることも、今のところありません。しかし、事務的な写りにならないような、きれいなぼけは欲しい。こうなると、APS-Cかつ高性能レンズを持つカメラ(単焦点でもいい。いや、むしろ単焦点の方が良い)、これをできるだけ安価に手に入れられれば...となります。

RICOH GXR A12 28mm
ここで急浮上してきたのが、GXR A12 28mm。登場して既に数年経つAPS-Cユニットですが、当時本格デジタル一眼に匹敵、あるいはそれを超える画質と評された逸品。私の腕なら十二分です。そして、既にGXRボディを持っているという特殊条件が重なります。ユニットだけ買えば良いので、中古美品なら3万円以下で、APS-Cかつ高性能レンズのデジカメが手に入る計算になります。コストパフォーマンスも抜群ではないでしょうか?

機種価格
RICOH GR7.6万円
SONY RX100M26万円
RICOH GXR A12 28mm3万円 (中古)
RICOH GR Digital IV3万円 (中古)
Nikon1 J22.3万円
※2013/8現在
GRとGXR A12 28mmを比較
GRは持っていないし、作例で比べるような腕/知識もありません。でもインターネットにアップされている写真を見ると、等倍の解像感と暗いシーンでの感度はGR優位のようですが、通常のシーンでは大差なし(※あくまで私の用途と感覚です)。それよりも、サイズ/重さ/AF速度からくる、スナップシューターとしての適性の方が大きな差に思えます。あと個人差はあるでしょうが、握って手にしっくりと馴染むのはGXRの方ですね。ちょっと持ち重りはしますがそれもまた信頼感があって良し。

そして...
ここでグルグルと思考は巡り、Webを見てはいろいろ比べる段階に達しました。選択肢を客観的に比較しているようですが、実は違います。心は99%決まっていて、単にそれを確実に正当化するための、自己催眠・最後の一押し段階です。
そして...ついに買ってしまいました。GXR A12 28mm!いまさらという向きもあるでしょうが、そこは個人の趣味ですから問題なし。いちおう考え抜いた結論ですしね。

ちょっとだけ撮ってみた
暑い夏の日、GXR A12 28mmを散歩に持ち出してみました。なにげなく撮ってみてびっくり!...綺麗です。ただの街路樹とアブラゼミなのに。買って良かった...。(アブラゼミの写真を撮って綺麗だというのも変ですが、実感です。セミが生きている感じ伝わってくるようです)。


というわけで、愛機となったGXR A12 28mm、大切かつ大胆に使って行く予定。カメラシステムとしてのGXRの行く末など、気にしない気にしない。今が綺麗に撮れればね!

6 件のコメント:

  1. お写真楽しみにしてます

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  2. 恐れ入ります。少しは勉強して自分のイメージ通りに撮れるようになりたいです。完全初心者なのでがんばります!

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  3. はじめまして。
    簡単コンデジを卒業してまだ2年、なかなか上達せず悪戦苦闘しているGXRオーナーです。

    ここ最近のGXRとGRをめぐる情勢に悶々とし、所有しているS10とA12 28mmを手放そうかと思案していたところ、こちらのブログにたどり着きました。
    GXRが今後どうなっていくのか、オーナーなら誰しも不安に感じていることでしょうが、GR発売後にあえてA12 28mmを選ばれたみんむしさんのポジティブさが素敵だと思いました。
    AFの遅さにいつもイラッとしていますがw わたしももう少しがんばってGXRで撮り続けてみることにします!

    これからもGXRと写真を楽しんでいきましょうね。
    通りすがりに失礼しました。

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    1. ryokoさん、コメントありがとうございます。私の書いたものが、どなたかの参考になるなんて思ってもみませんでした。ちょっとうれしいです。
      さて、GXRですね。GXRはシステムとしては既に(もしかしたら最初から)終わっていると思います。でも、だからといって、今自分の手元にあるGXR、美しい画を生み出してくれるこのぎゅっと凝縮された機械の価値は、何ら変わるものではありません。私はGXRが好きで買ったのでまだまだこのまま行きますよ。
      と何だか偉そうなことを言った後になんですが、あと数年すればGRなどのAPS-C単焦点カメラもぐっと身近な価格になるでしょう。GXRが天寿を全うしてから次を考えるのが、経済的にも最適だろうなーという現実的な戦略もあったりします。
      GXRを使いこなして、いつも思った通りの写真が撮れるようになりたいですね!

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  4.  同じ悩みを抱いていた者として、多いに納得させられました。 と云っても、昨夜 28mmを落札していて、安心させられる記事を探していた途上で、こちらに出会った者です。 SONYのDSC-RX100M3が出たばかりですが、CPを考え、既にいろいろユニット揃えてるGXRの拡充にしました。  半年後も、同じ安心を得れている事を祈るばかりです。

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    1. コメントありがとうございます。ご存知の通り、GXRはデジカメ史上でも孤高のコンセプトを持つ存在です。さすがに高感度特性や画素数は、撮像デバイスの進歩のため最新機種には及びませんが、画質となると話は別。GRレンズの光学系、センサー一体による最適化やRicohの絵作りと相まって、現在でも一級の高画質と思います。したがって、もうしばらく一つの機種を愛でるのも一興かと存じます。現実的な面でいえば、今後RX100M3の1インチクラスは(スマホに押される)コンデジの主戦場となる可能性もあり、もう少しすればそこらへんの動向も見えてくるでしょうから、その状況を見極めつつ次の機種を探れればいいな、と考えています。

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