写真家の相原正明さんのワークショップに参加してきました。昨年「誰も伝えなかったランドスケープ・フォトの極意」を読んでから気になる方でしたので、ブログの案内を見てさっそく申し込んだ次第。いつもランニング中に写真を撮っていますが、その瞬間いいなと撮った写真が、後で見るとごく普通ということが多々あります。そんな私に内容もぴったり。そして案内に違わぬ良いワークショップでした。
横浜スナップ撮影 ワークショップ
初夏の横浜で1日、歩きながらスナップ撮影を楽しみます。特に街中でどこを見たらよいのか?どこを切り取ったら良いのか?そんな疑問をお持ちの方に最適です。風景のみならず、不動産広告で街のイメージ撮影30年で培った極意伝授いたします。当日、相原出版物お持ちの方喜んでサインさせていただきます。横浜ワークショップぜひご参加ください。(以上相原さんブログより引用)
ワークショップ当日、5/18は強い日射しのすっきりした晴天。写真を撮るには絶好の天気。集合時から期待が高まります。ワークショップは、長々と解説してから各自撮影する形式ではなく、基本は各自自由に撮影しつつ、ご自分の撮影された写真をその場その場で見せてポイントを説明するスタイル。実際に相原さんが撮る対象と撮っている姿を目の当たりにするわけで、解説方式よりよほど分かりやすいと感じました。私はといえば、このチャンスを少しでも生かすべく、相原さんが撮影する時にはすぐそばにいるように心がけ、真っ先に写真を見せていただきました。自分なりに撮るのはいつでもできますから、今日はプロフェッショナルの力を少しでも勉強したいということで。
例えば、洋館の中での一コマ。とてもお洒落に撮れましたが、
実はアドバイス前に撮ったのはこちら。
全然違う...。私はランニング中の風景を写す習性が身に付いているのか、良いと思ったときの光景全体を記録する癖があるようです。その中で何を良いと思ったのか自分で分からないと、人には伝わらないということですね。
視点といえば、こちらも同様。
Before:
ワークショップのコースを歩いて行ったらカラフルな風車があったので、素直に一枚。
After:
しかし相原さんはその反対側で撮っています。そちらに行ってみるともっと良いシーンが。樹木などもぐるりと一回りしてみると良いですよ、とのことでした。ふむふむ。
Before:
長い階段状の水路があったので正面から。
After:
低い位置から撮ると奥行きが強調されて説明的になりませんよ、とのアドバイスで一枚。うーん、確かに。
ここら辺までは自分でも写そうと思ったので、あとは回り込んだり上下したり、意識的に努力すれば何とかなるかも知れません。しかし問題はここからで、次のような写真は今の私では目の前のシーンに気づきもしませんので、絶対に撮れません。
まだまだあるのでこれくらいにしておきますが、やはり目の前のシーンを見る目、感じとる感覚を養わないと、どうにもならないということは分かりました。日々、写真集を見たり、真似して撮ってみたり、いろいろ試してみたいと思います。
先は遥か長いものの、今回ワークショップに参加して気づいた点を少し。
- 被写体の周りはぐるりと回ってみたり、自分の視点を変えてみたりする。
- 明暗の対照があるところに注目すると良いような気がする。
- 注目したものだけでなく、それと対になるものをちょっと添えると良さそう。
- 露出コントロールは積極的・思い切り。(微調整用かと思ってました。)
- モノクロもとても面白い。(X-E2で簡単にカラーとモード切替する方法を確認しなくては。)
今回のワークショップ、オーストラリアの大自然相手やCM撮影で活躍する相原さんにとっては当たり前以前の事柄でしょうが、私のような初心者には大変勉強になりました。次の相原さんのワークショップにも是非参加したいと思います。(でも今年はいろいろとお仕事が入っていてお忙しいとのことで、残念ながら東京近郊での機会は限られそうです。)